予備自衛官訓練はきつい?経験者がメリットとデメリットも解説!

皆さん、こんにちは。

 

 

元陸上自衛官として、普通科で2任期(4年間)勤務し、任期満了で退職したレンジャーアクアと申します。

自衛隊には、予備自衛官という制度があります。

身分としては、非常勤の特別職国家公務員という事で、読んで字の如く、非常時に招集される自衛官になります。

自衛隊経験者の方は現役時代にも予備自衛官に接した事があると思いますので、概略はご存知だと思いますが、自衛隊と無縁の方々にとっては、想像も出来ないのではないでしょうか。

 

そんな方々の為に、実際に予備自衛官として20年以上勤務した私の経験から、予備自衛官について、分かりやすくお伝えしたいと思います(私は陸上自衛隊出身ですので陸上自衛隊での予備自衛官の説明になります)。

  • 予備自衛官って何?
  • 予備自衛官のメリット・デメリットは?
  • 訓練はきつい?
  • まとめ

の順にお伝えしていきます。

予備自衛官って何?

予備自衛官とは、簡単に言うと、有事の際に現役自衛官が不足となったりすると招集される身分の人達です。

 

まず予備自衛官は、大きく分けて

  1. 即応予備自衛官
  2. 予備自衛官

の2種類に分かれ、概略二つの違いは以下の通りです。

即応予備自衛官 予備自衛官
訓練日数 年間30日 年間5日
予備自衛官手当/3ヶ月 16,000円 4,000円
訓練招集手当/日 14,200~10,400円(階級により) 8,100円
勤続奨励金 120,000円/任期 無し

※この他、即応予備自衛官には、即応予備自衛官が普段勤務している企業に対して雇用企業給付金が毎月42,700円支払われます。

 

 

①即応予備自衛官

即応予備自衛官制度は、私が予備自衛官として任官されているときに新しく出来た制度で、当時は私も現役の自衛隊の広報官から即応予備自衛官にならないかと、勧誘を受けていました。

ただ、即応予備自衛官は、年間30日の出頭義務がある為、普段勤務している会社に許可してもらう必要があり、協力して頂ける企業に協力金があるとは言え、普通の会社がそれ程余裕があるかと言えば、中々厳しいと思います。

 

 

②予備自衛官

私は、予備自衛官として20年以上勤務していますが、5日間通しての訓練内容は大きく変更は無いですが、予備自衛官の待遇は少しづつ変わってきています

例えば、基本的に招集訓練は5日間連続して出頭することになっていますが、仕事の都合等やむを得ない場合は、2回に分割して出頭することが可能になってます。

更に以前は、交渉すれば3分割での出頭も可能でした(訓練は土・日曜日を含む5日間のスケジュールなので、普段の仕事が土・日曜日が休みの場合は出頭を3分割にする事によって年間5日間という出頭義務を達成する事が出来ました)。

細かい話ですが、年間5日間の訓練スケジュールを達成するのとしないのとでは、翌年の手当てに関わってきます。

 

①年間5日間の訓練スケジュールを達成

年間5日間の訓練スケジュールを達成すると規定通りの手当支給になります。

 

 

②年間5日間の訓練スケジュールを未達成

年間5日間の訓練スケジュールが未達成の場合は、とりあえず翌年の3ヶ月毎に支給される予備自衛官手当が支給されません(だたその年の5日間の訓練スケジュールを達成した段階で支給されます)。

 

 

 

 

予備自衛官のメリット・デメリットは?

ここからは、元自衛官である私が感じる予備自衛官になるメリット・デメリットをお伝えしていきます。

 

 

予備自衛官になるメリット

予備自衛官になるメリットで考えられる事は

  1. 副収入になる
  2. 昔の仲間に会える
  3. 自衛官の生活が出来る
  4. 射撃ができる

 

①副収入になる

予備自衛官になる一番大きなメリットとしては、副収入になる事でしょう。

予備自衛官だと88,500円、即応予備自衛官だと階級により差がありますが504,000円~618,000円+1任期(3年)しっかり勤務すると120,000円が支給されますので、予備自衛官になる魅力の一つになるでしょう。

 

 

②昔の仲間に会える

予備自衛官補から予備自衛官になる場合は関係ありませんが、元自衛官として勤務していた隊員が元所属部隊の予備自衛官訓練に参加する場合は、自分が現役時代に仲間だった隊員と再会出来る事もメリットの一つです。

自衛隊を退職して一般企業に務め、新しい生活を送っていると、ある意味寝食を共にした仲間との生活が懐かしくなるものです。

なんとなく一年に一度の同窓会のような気持ちで予備自衛官訓練に参加している隊員もいると思います。

そして、訓練後に現役自衛官と夕食に行き、予備自衛官訓練招集手当を使い切るのも、「予備自衛官あるある」の一つです。

 

 

③自衛官の生活が出来る

こちらは今まで自衛隊経験が無い予備自衛官補から予備自衛官になった方にとっては、魅力の一つになっているかも知れません。

わざわざ予備自衛官になろうと思われる方は、自衛隊に興味があるので予備自衛官を希望されていると思われます。

年間5日間とは言え、自衛官の生活が出来るのは、予備自衛官になるメリットになるでしょう。

 

加えて、元自衛官も意外と現役時代の生活が懐かしく思っていて、食堂やお風呂もそこでしか味わえない環境ですので、予備自衛官訓練に参加する動機の一つでもあります。

 

 

④射撃ができる

自衛隊の訓練の中でも、一般社会では出来ない特殊な訓練が射撃になります。

元自衛官はもちろん、自衛隊経験の無い方も射撃を目当てに参加される方もいると思います。

私も現役時代は、射撃が得意な方でしたが(連隊で1位になった経験あり)、実はそんなに射撃は好きな方ではなかったのに、射撃をする機会が無いとなると、妙に射撃がしたくなってる事に気付きました。

 

 

予備自衛官になるデメリット

ここからは予備自衛官になるデメリットをご紹介していきます。

  1. 会社の協力が必要
  2. 時間が拘束される
  3. ケガなどをしてしまうリスクがある

 

①会社の協力が必要

基本的に会社が休みの日に予備自衛官訓練に参加するのですが、やはり何かと会社が協力的である方が助かります。

特に訓練が年間30日もある即応予備自衛官の場合は、会社の協力は必須になります。

そういう意味では、自分の意思だけでは解決出来ない問題だけに、予備自衛官訓練に参加する事の大きなデメリットになります。

 

 

②時間が拘束される

勤務時間としては、8:15~17:00となっていて、それ以外の時間は自由時間となっていますが、訓練参加する部隊によって、勤務終了後の外出時間が当日0:00までだったり、翌朝7:00までだったりしますので、少なからず時間を拘束されます。

 

元自衛官であれば、当たり前の事として特に何も思いませんが、一般社会で生活されている方は、窮屈な思いをされるかも知れません。

 

 

③ケガなどをしてしまうリスクがある

現役の自衛隊の訓練よりもかなり緩やかな訓練になっていますが、予期せぬケガや病気のリスクはあり、私も実際に負傷される方を見かけます。

訓練を指導する現役自衛官側もかなり気を遣って訓練内容・指導を行っているのを感じますが、普段の生活で、思っている以上に体力が無くなっているからか、ちょっとした動きでケガや熱中症を発症してしまうので、予備自衛官訓練に参加するデメリットの一つでしょう。

 

 

 

 

訓練はきつい?

予備自衛官の訓練で気になるのが訓練がキツいかどうかでは無いでしょうか。

元自衛官の方々は、経験済みですので想像はできると思いますが、自衛隊自体を未経験の方は、「訓練」と言われるだけで、自分に出来るのかどうか不安になると思います。

 

結論から言うと、そんな心配は無用です。

と言うのも、予備自衛官を受け入れる自衛隊側から見ると、一番困るのは、訓練参加者に怪我をされたり病気になったりして、普段の生活に支障が出る事ですので、訓練参加者の体調にはかなり気を使います。

それでも、参加者の中には、張り切り過ぎて負傷される方もいますので、難しいところですが、現役自衛官から見ると、むしろ頑張り過ぎられるのも迷惑ですので、無理しない様にしましょう。

 

体力を使う訓練内容としては、

  • 基本教練
  • 体育訓練(体力検定)
  • 武器訓練(射撃予習・射撃検定)
  • 警備訓練
  • 救急法

などですが、この中でも負傷者・体調不良者を出すのは、ほとんど体力検定ですので、自分で無理さえしなければ、決してキツい訓練は無いと断言できます。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は、「予備自衛官訓練はきつい?経験者がメリットとデメリットも解説!」と題しまして、予備自衛官の訓練について、実際に現役時代に予備自衛官の訓練をサポートし、自衛隊退職後も予備自衛官として訓練参加する実体験からメリット・デメリットなどをお伝えしました。

 

予備自衛官は、現役の自衛官の後方支援が主な目的として、現役を退いた元自衛官が任官されていましたが、近年の人手不足などから、自衛隊経験の無い一般の社会人の方も参加出来るようになりました。

年々自衛隊に対する「壁」の様なものも無くなり、続々と参加されているのは、元自衛官としても嬉しい限りです。

そして、この記事が、そんな自衛隊未経験の方々のお役に立れば幸いです。

いつもありがとうございます!

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