自衛官のプライベートは何してる?日常の生活から休日の過ごし方はこんな感じです!

皆さん、こんにちは!

 

陸上自衛隊出身で元レンジャー隊員のアクアと申します

私の在籍していた部隊は、陸上自衛隊普通科連隊という部隊になります。

自衛隊に興味がある方は、普段自衛隊ではどんな訓練をしているのか興味があると思いますが、さらにプライベートはどんな生活をしているのかも気になるのでは無いでしょうか。

 

特に独身者であれば、寝泊まりしている場所自体が自衛隊の駐屯地になりますので、外からは知りようがありません。

そんな気になる方々に、実際に生活していた私がお伝えしたいと思います。

  • 自衛官の生活リズムは?
  • 平日の過ごし方
  • 休日の過ごし方
  • 自衛隊あるある
  • まとめ

の順にお伝えしていきます。

自衛官の生活リズムは?

自衛隊の基本的な1日の勤務時間は朝8時15分から始まり17時終業となります。

 

糧食勤務や消防隊勤務をしている隊員、当直や警衛などについていると不規則なスケジュールになりますが、一般隊員は規則正しい生活を送っています。

 

 

平日の過ごし方

一般的な平日の過ごし方

6:00  起床

起床ラッパが鳴り、各自点呼場所へ移動して点呼を実施します。

 

6:15  点呼

整列して点呼を受けます。

 

6:30~ 朝食・清掃・着替え

食堂の喫食時間が決められているので、食事をする隊員は食事を済ませ、清掃や午前中の勤務に合わせた服に着替えます。

 

8:15  朝礼・課業開始

中隊毎に集まって朝礼を実施、伝達事項や中隊長の言葉などがあり、課業開始のラッパの後、それぞれの業務を開始します。

 

12:00  昼食

昼食に関しては、かなり多くの隊員が一斉に食堂に集まるので、早めに行って並んでいる隊員もいれば、わざと遅目に行く隊員もいます。

 

13:00  課業開始

 

17:00  課業終了

中隊毎集まって終礼があり、17時丁度に課業終了のラッパが鳴ります。

※8:15の課業開始時には国旗掲揚、17:00の課業終了には国旗降下と同時にラッパが鳴るので、国旗に正対して敬礼します(朝礼や終礼に間に合わなかった隊員は、国旗が見える位置にいる隊員は国旗に正対して敬礼し、国旗が見えない位置にいる隊員はラッパが鳴り終わるまでその場で気を付けの姿勢をとります)。

 

その日外出する予定がある隊員は、朝礼が始まる前に「外出簿」に外出する予定を記載して提出しておかないと外出出来ません。

 

 

17:30  夕食

課業時間が終われば自由時間となり、夕食をとった後、隊員浴場で1日の汗を洗い流して、営内でゆっくりしたり、外出する者は外出をしたりして各自自由な時間を過ごします。

 

21:40  点呼

整列して点呼を受けます。

 

22:00  消灯・就寝

消灯ラッパがなり、電気を消して消灯となります。

 

起床から始まり、就寝までラッパの合図で知らされますが、他にも食事や点呼の時間にもラッパで知らされます。
特に課業開始と課業終了時は国旗の掲揚・降下と共にラッパが鳴り、基本的に生演奏となる為、下手なラッパ手が担当するとヨレヨレの演奏になり、笑いを我慢する事も多い。

 

平日の過ごし方としては、勤務時間が終わってから外出出来る時間が短い事もあって、仕事終わりに駐屯地内を走ったりトレーニング器具で体を鍛えたりする隊員も何人かいます。

私の場合は自衛隊内で作ったサッカー部に所属していましたので、勤務時間後にサッカーの練習をしたりしていました。

 

 

 

休日の過ごし方

一般的な休日の過ごし方

7:00  起床

休日は起床時間始め、1日のタイムスケジュールが若干変わります。

起床ラッパが鳴り、各自点呼場所へ移動して点呼を実施します。

 

7:15  点呼

整列して点呼を受けます。

 

7:30~ 朝食・清掃

食堂の喫食時間が決められているので、食事をする隊員は食事を済ませ、外出する隊員は手続きをして外出します。

 

12:00  昼食

休日の昼食に関しては、あまり隊員の数が多くないので、余裕をもって食事が出来ます。

 

17:30  夕食

夕食の時間は決まっていますが、休日で駐屯地内の隊員の数が少なく、気分的にもゆっくり出来ます。

 

21:40  点呼

整列して点呼を受けます。

 

22:00  消灯・就寝

消灯ラッパがなり、電気を消して消灯となります。

 

外出に関しては、平日は士が22:00まで、曹が24:00までの普通外出(通称ふがい)、休日は朝8:00から外出出来ます。
週末の金曜日から土日にかけては、外泊も出来ます。
外泊の場合も門限は日曜日の士が22:00まで、曹が24:00までとなります。
この外泊出来る外出の事を特別外出(通称とくがい)と言います。

 

タイムスケジュール的にはこんな流れになりますが、平日と違って外出出来る時間も長いので、それぞれプライベートな時間をゆっくり過ごす事が出来ます。

 

駐屯地内に自販機コーナーがあり、飲料やカップ麺など自由に飲食も出来ます。

 

 

 

自衛隊あるある

自衛隊の日常で自衛隊特有の事や言葉も沢山あります。

 

営内者と営外者

そもそも自衛隊員がどこに住んでいるのか?全員駐屯地内で生活しているのでは?と思っていらっしゃる方もいるかも知れません。

基本的に自衛官は、入隊後は駐屯地内に住む事になります。

駐屯地内に住んでいる隊員の事を「営内者」と言います。

 

その後結婚した隊員や幹部隊員などは駐屯地外に居住することになります。

駐屯地外に住んでいる隊員の事を「営外者」と言います。

営外者が住む場所については指定場所に居住する決まりはありますが、自衛隊官舎の他、民間の賃貸住宅に居住する事も可能です(家賃補助有り)。

家賃がかなり安い自衛隊官舎は家賃の安さという魅力はありますが、どうしても階級の差を家族も感じてしまい、窮屈な生活を強いられる事はある程度我慢する必要があります(特に配偶者の負担が大きいです)。

 

 

残留制度

前項でお伝えしましたが、基本的に平日も休日も外出は自由に出来ますが、自衛隊では【残留】という制度があり、全ての隊員が外出できる訳ではありません。

この【残留】制度とは、急に災害等の非常事態が発生した場合に駐屯地内に誰もいないと全く対応出来ない事態になりますので、ある一定の人数は駐屯地内に残る決まりになっています。

加えて、日頃の勤務態度や悪い事をしてしまった隊員等は【外出禁止】(私が所属していた部隊では、外出を止められているという事で「ガイドメ」と呼んでました)処分を課されるケースもあります。

 

 

非常呼集

非常呼集とは読んで字の如く非常時に集合をかけられる制度です。

特に近年では災害派遣に対する初動対応で非常呼集をかけられる事が多いです。

課業時間はもちろん、プライベートな時間も呼び出されるので「非情呼集」という言葉自体嫌なイメージしかないですが、私の場合は、レンジャー訓練に参加していましたので、なおさら嫌悪感を感じる言葉です。

 

レンジャー訓練における「非情呼集」は「今から山に入って行って飲まず食わず・不眠不休の時間が始まる」事を意味しているので、1番聞きたくない言葉でした。

どのタイミングでどこの誰から非常呼集がかけられるか分からないプレッシャーもありました(一度私が1番信頼していた方から非常呼集をかけられた時は人間不信になりました)。

 

 

飲み会が多い?

飲み会が多いイメージを持たれている方も多いですが、実体験からすると確かに一般社会よりは少し多い気がします。

元々、体育会系のノリもありますし、礼儀や上下関係を重んじる組織である為、季節や人事異動など色んな節目で飲み会はあります。

 

加えて「※演習」などで演習場で宿泊する場合、夜に何も娯楽が無いなど他にする事が無いので、ほぼ毎晩宿舎やテントで至る所で飲み会が開催されていました(それくらいしか楽しみが無いのは事実です)。

それでも最近は一般社会でも飲み会が若い世代を中心に減っている事もあり、自衛隊でも飲み会はあっても参加者は少なくなっている様です。

※演習・・・演習とは、自衛隊が所有している演習場で様々な訓練や整備などを行う事

 

 

腕時計は何を使ってる?

特に何も指定される事はないので個人の自由ですが、G-SHOCKが多いです。

ちなみに腕時計に興味が無い私は、レンジャー訓練に参加中も、よく知らないメーカーの1000円程度で購入した物を使っていました。

 

通常腕時計を装着する際、手の甲側に文字盤がくる様に着けますが、何かの拍子に手を地面についた時に、腕時計の文字盤部分が支点となって腕を痛める(最悪骨折の恐れもある)可能性があるので、文字盤の方を内側にしていました。

 

 

 

まとめ

いかがでしたか?

 

今回は「自衛官のプライベートは何してる?日常の生活から休日の過ごし方はこんな感じです!」と題しまして自衛官のプライベートの生活を実体験を通してお伝えしました。

 

基本的にはプライベートで何か特別な事をしている訳ではありませんが、外出制度や非常呼集など自衛官ならではの縛りがあるところはご存知ないのではないかと思います。

自衛官のプライベートを少しでも知って頂いて、より身近に感じて頂けると幸いです。

いつもありがとうございます!

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